【DS検定対策】セキュリティ攻略:しらばっくれを許さない「否認防止」
情報セキュリティの7要素を順番に解説するシリーズ。今回は、操作が行われた事実を後から否定させない「否認防止」の概念を整理します。
1. 【 問題 】
情報セキュリティの要素の中で、実際にシステムで行った操作や取引に対して、「そんなことはやっていない」と後から否定することを防ぐ特性はどれでしょうか?
① なりすまし防止(真正性)
② 否認防止(Non-repudiation)
③ 証跡保存
④ 実行保存
2. 【 解答 】
3. 整理:操作の事実を「証明」する世界
否認防止とは、いわば「デジタルな証拠」を確実に残し、第三者から見てもその事実を覆せなくすることです。
【 否認防止のイメージ 】
「AさんがBさんに100万円振り込む」というボタンを押した。
[ 2. 証拠の固定 ]
デジタル署名やタイムスタンプが付与され、操作の内容と時刻がロックされる。
[ 3. しらばっくれの発生 ]
後日、Aさんが「そんな操作はしていない」と主張する。
[ 4. 第三者による検証 ]
★ ここが否認防止!
記録された証拠を照合し、「間違いなくAさんが操作した」ことを客観的に証明する。
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◎ ポイント: 真正性(本人の証明)と密接に関わりますが、その「事実を否定させない」という証拠能力に注目したものが「否認防止」です。
4. 代表的な技術手段
1. デジタル署名: 公開鍵暗号基盤(PKI)を用いて、誰がデータを作成したかを証明する。
2. タイムスタンプ: 第三者機関(時刻認証局)が、その時刻にデータが存在したことを証明する。
3. ログの改ざん防止: 記録そのものが書き換えられないよう、WORM(一度だけ書き込み可能)メディアなどに保存する。
5. DS検定形式:実戦4択クイズ
問:デジタル署名において、送信者が「確かにそのメッセージを送信した」ことを第三者が検証できるようにすることで実現されるセキュリティ特性はどれか。
① 機密性 ② 可用性 ③ 否認防止 ④ 信頼性
【 正解: ③ 】
解説: デジタル署名の主な役割は「真正性の確保(本人の証明)」と「否認防止(送信した事実の証明)」です。「やっていない」という主張を無効化する力が問われたら、否認防止を選びましょう。
6. まとめ
DS検定の用語問題では、「否定することを防止する」「事実を証明する」という表現が出てきたら「否認防止」が正解です。選択肢に似たような言葉(証跡保存など)が並んでも、国際標準(ISO/IEC 27000)で定義された「否認防止」というキーワードをしっかり選び抜きましょう!