【DS検定対策】要注意!「区別がつかないサイコロ」でも確率は変わる?
「区別がつかない3個のサイコロ」という表現に惑わされてはいけません。確率の世界では、事象の起こりやすさを平等に評価するために、常にそれぞれを区別して考えます。
1. 【 問題 】
区別のつかない3個のサイコロを同時に投げるとき、出る目の和が「5の倍数」となる確率はいくらでしょうか?
① 11/56
② 43/216
③ 1/5
④ 21/108
2. 【 解答 】
3. 重要な罠:なぜ「区別あり」と同じ答えなのか?
「区別がつかない」と言われても、実際にはサイコロは別々の物体として存在し、それぞれが1〜6の目を独立して出します。
例えば、和が「3」になるのは (1,1,1) の 1通り です。
一方で、和が「4」になるのは (1,1,2), (1,2,1), (2,1,1) の 3通り あります。
もし区別せずに「組み合わせ」だけで数えると:
・和が3になる組み合わせ: {1,1,1} (1通り)
・和が4になる組み合わせ: {1,1,2} (1通り)
これでは「和が3になる確率」と「和が4になる確率」が同じになってしまい、現実とズレてしまいます!
4. 整理:同様に確からしい事象
1. 全事象の固定: 確率を計算する際の分母は、常に「同様に確からしい(起こる確率が同じ)」事象の数でなければなりません。そのため、サイコロは常に区別して $6^3 = 216$ 通りとします。
2. 分子の数え上げ: 前回の問題(区別あり)で計算した「43通り」は、すでにこの原則に則って並べ替えまで考慮しています。
5. DS検定形式:実戦4択クイズ
問:確率の計算において、複数のコインやサイコロが「区別できない」と記述されている場合、どのように扱うのが適切か。
① 組み合わせの数だけを数え、それを全事象とする。
② 物理的に区別できない場合は、確率は等確率(一様分布)になるとみなす。
③ 確率計算の原則に従い、それぞれを区別できるものとして全事象を数える。
④ 統計学的には「区別できない」場合は計算不能として扱う。
【 正解: ③ 】
解説: 「区別できない」という言葉は、あくまで「人間の目にはそう見える」という状況説明に過ぎません。数学的な「同様に確からしい」状態を作るためには、個々のサイコロを識別して考える必要があります。
6. まとめ
DS検定や数学の問題で「区別のつかない〜」という言葉が出てきたら、それは「ひっかけ」のサインです。分母を 216 通り(または $6^n$ 通り)から動かさず、冷静に分子を数え上げましょう!