【DS検定対策】確率・統計の基礎!順列で考える「封筒を開ける順番」
データサイエンスの確率を学ぶ上で、基本となるのが「場合の数の数え上げ」です。今回は、3つの封筒を開ける順番が何通りあるか、画面で崩れない図解と一緒に整理しましょう。
1. 【 問題 】
中身の異なる3つの封筒(A、B、C)があります。これら3つの封筒を1つずつ順番にすべて開けるとき、その開ける順番の組み合わせ(並び順)は全部で何通りあるでしょうか?
① 3通り
② 6通り
③ 9通り
④ 27通り
2. 【 解答 】
3. 図解:開ける順番の全パターン(ツリー構造)
1番目、2番目、3番目に選ぶ封筒の選択肢と、その結果をシンプルな表で表しました。
| 1番目に開ける | 2番目に開ける | 3番目に開ける | 完成する並び順 |
|---|---|---|---|
| 封筒 A | 封筒 B | 封筒 C | ① A → B → C |
| 封筒 C | 封筒 B | ② A → C → B | |
| 封筒 B | 放筒 A | 封筒 C | ③ B → A → C |
| 封筒 C | 封筒 A | ④ B → C → A | |
| 封筒 C | 封筒 A | 封筒 B | ⑤ C → A → B |
| 封筒 B | 封筒 A | ⑥ C → B → A |
表の右端(青い列)を上から数えると、全部で6通りの並び方があることが一目で分かります!
4. 整理:数式(積の法則)でのアプローチ
毎回表を描かなくても、以下のステップを掛け算(積の法則)することで簡単に計算できます。
【 ステップごとの選択肢の数 】
・2番目に開ける封筒: 1枚開けたので、残りは 2通り
・3番目に開ける封筒: 最後に残った 1通りのみ
--------------------------
$$3 \times 2 \times 1 = 6 \text{通り}$$
このように、ある数から1ずつ減らしながら1まで掛け合わせる計算を数学では「階乗(かいじょう)」と呼び、感嘆符を使って $3!$(3の階乗) と表記します。
5. DS検定形式:実戦4択クイズ
問:異なる5つのデータ(A、B、C、D、E)の中から、順序を考慮せずに「3つのデータ」を同時に選び出す(抽出する)組み合わせの数は何通りか。
① 10通り ② 20通り ③ 60通り ④ 120通り
【 正解: ① 】
解説: 今回の封筒問題のように「順番(列)」を意識する場合は順列ですが、順番を気にせず「グループを選ぶだけ」の場合はコンビネーション($_5C_3$)を使います。
計算式は $\frac{5 \times 4 \times 3}{3 \times 2 \times 1} = 10 \text{通り}$ となり、サンプリング(標本抽出)の理論の基礎となります。
6. まとめ
DS検定において、確率の基本となる「並び順(順列)」が出たら、選択肢が1つずつ減っていく掛け算(階乗 $n!$)を連想しましょう。この「数え上げ」の感覚が、のちに学ぶ「確率分布」や「ベイズ統計」の複雑な数式を理解するための強固な土台になります!