【Julia】Julia的インストールとHello Worldまでの手順
機械学習やデータサイエンスの分野で、Pythonに続く次世代の高速なプログラミング言語として注目を集める「Julia」。環境構築と聞くと難しく感じるかもしれませんが、ターミナルが好きなMacユーザーなら、コマンド数発で驚くほどシンプルに導入が完了します。今回は、インストールから最初のプログラムを動かすまでをすべてターミナル完結で行う手順を解説します。
※本記事の手順は、MacBook Air(macOS 15.7.7)の環境にて実際に動作を確認したログをベースに作成しています。
1. 【 概要 】
Juliaは、Pythonのような「書きやすさ」と、C言語のような「圧倒的な実行速度」を両立したオープンソースのプログラミング言語です。今回は、Mac環境においてブラウザやインストーラーの画面を一切開かず、パッケージマネージャー(Homebrew)を利用してターミナルだけでJuliaを導入し、そのまま最速で「Hello World」を出力させるまでの手順を整理します。
2. 【 基本手順 】
(2) インストールが成功したか、バージョン確認コマンドでチェックする
(3) ターミナルでJuliaの対話型環境を起動し、Hello Worldを出力する
3. 整理:各ステップの具体的な処理内容
GUIツールを一切使わず、コマンドラインだけでスマートに進めていきます。それぞれのステップを具体的に見ていきましょう。
【 インストールと実行の具体的な処理内容 】
Macの定番パッケージマネージャーであるHomebrewを利用します。ターミナルを開き、`brew install --cask julia` コマンドを実行します。これにより、自動的にMacの環境に合わせた最適なJuliaのバイナリがダウンロードされ、アプリケーションフォルダへの配置やパスの自動設定までがワンコマンドで完了します。
・ステップ(2):動作とバージョンの確認
インストールが終わったら、無事にシステムがJuliaを認識しているかを確認します。ターミナルで `julia --version` を実行し、現在導入されたJuliaのバージョン番号が正常に返ってくるかを確認します。
・ステップ(3):Hello Worldの出力
ターミナルに `julia` とだけ打ち込んでエンターキーを押すと、Juliaの対話型実行環境(REPL)が起動します。プロンプトが切り替わったら、文字列を出力する関数 `println()` を実行し、画面に「Hello, World!」が表示されることを確認します。最後は `exit()` でターミナルに戻ります。
4. 関連して押さえたい「Juliaが機械学習で注目される理由」
なぜ今、データサイエンスの現場でJuliaを学ぶ必要があるのでしょうか?それはJuliaが持つ「2つの言語の問題(Two-Language Problem)」の解決という特徴にあります。
従来の機械学習では、プログラミングのしやすさから「Python」でコードを書き、速度が必要な計算処理の内部(ライブラリ)は「C言語」や「C++」で開発するという、2つの言語を組み合わせるアプローチが一般的でした。しかし、これでは開発やメンテナンスが非常に複雑になります。
Juliaは、コード自体は非常にシンプルで読みやすいにもかかわらず、内部で高度なJITコンパイル(実行時コンパイル)を行うため、C言語並みの超高速処理を単体で実現できます。この「1つの言語で全て完結する」強みが、大規模なデータを扱う機械学習の現場で熱視線を浴びている理由です。
5. 補足:実際のターミナル操作ログ
ターミナル愛好家のために、実際に実行するコマンドと、その際に出力される実際のログをまとめました。エラーなく進めるためのカンペとしてご活用ください。
% brew install --cask julia
==> Downloading https://julialang-s3.julialang.org/...
==> Installing Cask julia
julia was successfully installed!
# 2. バージョン確認でパスが通っているかチェック
% julia --version
julia version 1.12.6
# 3. Juliaを起動してHello Worldを実行
% julia
_
_ _ _(_)_ | Documentation: https://docs.julialang.org
(_) | (_) (_) |
_ _ _| |_ __ _ | Type "?" for help, "]?" for Pkg help.
| | | | | | |/ _` | |
| | |_| | | | (_| | | Version 1.12.6 (2026-04-09)
 _/ |\__'_|_|_|\__'_| | Official https://julialang.org release
|__/ |
julia> println("Hello, World!")
Hello, World!
julia> exit()
%
6. まとめ
データサイエンスや機械学習の新定番として期待されている言語「Julia」も、ターミナルとHomebrewを使えば、一切マウスに触れることなく一瞬で環境構築が完了します。パッケージ管理(Pkg)や外部ライブラリの呼び出しもすべてターミナル上で美しく完結させられるのがJuliaの魅力です。強力な計算環境が手に入ったところで、新しい言語の世界へ一歩踏み出してみましょう!